猫と暮らし始めて三日目に気づいた、見落としがちな体調サインの話

Uncategorized

ALT

猫を飼うって決めたのは、たぶん去年の秋口だったと思う。

ペットショップで出会ったわけじゃなくて、友人の実家で生まれた子猫を譲ってもらった形だった。最初の一週間は正直、何をどう気をつけていいのかまったくわからなくて、ネットで検索しまくってた記憶がある。「猫 飼い方」「猫 初日」とか、今思えば恥ずかしいくらいベタなワードで。そんな中で一番戸惑ったのが、猫の体調管理だった。人間と違って「お腹痛い」とか言ってくれないわけで、こっちが気づくしかない。

動きの変化に気づけるかどうかが、実はすごく大事だったりする。

うちに来た最初の頃、名前は「むぎ」って呼んでるんだけど、このむぎがやたらとソファの下に潜り込んでた。最初は「ああ、警戒してるんだな」くらいに思ってたんだけど、三日目の夜中にふと目が覚めて様子を見に行ったら、呼吸が荒かった。普段ならすぐ寄ってくるのに、その時は目だけこっちを向けて動かない。翌朝すぐ動物病院に連れて行ったら、軽い風邪だったらしい。獣医さんに「よく気づきましたね」って言われたけど、正直たまたまだった。でもそれ以来、むぎの「いつもと違う動き」には敏感になった。ジャンプの高さ、歩くスピード、寝てる時間の長さ。全部が体調のバロメーターになる。

食事の話をすると、これがまた難しい。

キャットフードって種類が多すぎて、最初はどれを選べばいいのか本当にわからなかった。ドライフードとウェットフード、年齢別、体重管理用、毛玉ケア用……。近所のペットショップ「アニマルハウス・ベルン」の店員さんに相談して、とりあえず子猫用のドライフードから始めた。ただ、食べる量と頻度を見ておくのが大切で、急に食欲が落ちたり、逆に異常に欲しがったりするのは何かのサインだったりする。むぎは一時期、ご飯を残すようになって焦ったんだけど、単にそのフードに飽きてただけだった。人間でいう「またこれ?」みたいな顔してたもん、絶対。

そういえば、猫を飼う前は「ペットって癒しだよね」くらいのふわっとしたイメージしかなかった。

でも実際は、癒されるというより「観察する生活」になった感じ。朝起きたらまず猫の様子を見る。ご飯を食べてる時の姿勢、トイレの回数、毛並みの艶、目ヤニの有無。全部チェックする癖がついた。特にトイレは重要で、おしっこの色や量、うんちの硬さまで見るようになった。最初は「こんなこと気にするの?」って思ってたけど、慣れてくると当たり前になる。むしろ見ないと不安になるくらい。

体温の変化も見逃せないポイントだったりする。猫の平熱は人間より高くて、だいたい38度から39度くらいらしい。触った時に「あれ、いつもより熱い?」って感じることがあって、そういう時は耳の内側とか肉球を触ってみる。ここが熱いと発熱してる可能性がある。逆に冷たすぎる時も要注意で、低体温症の危険がある。冬場は特に気をつけてて、むぎが寝てる場所に小さいブランケットを置いたり、暖房の温度を調整したりしてる。人間が快適でも、猫にとってはどうかわからないから。

あと意外と盲点なのが、水を飲む量。

猫ってあんまり水を飲まない生き物らしくて、だからこそ腎臓の病気になりやすいって聞いた。うちでは水飲み場を三箇所作ってる。キッチン、リビング、寝室。場所によって飲む量が違うみたいで、むぎはなぜかリビングの窓際に置いた器からよく飲む。朝の光が差し込む時間帯に、水面がキラキラしてるのが好きなのかもしれない。そういう小さな好みを見つけるのも、一緒に暮らす面白さだったりする。

季節の変わり目は特に注意が必要で、春先と秋口はむぎの食欲が落ちることが多い。気温の変化に体がついていかないのか、ちょっとだるそうにしてる日がある。そういう時は無理に遊ばせたりせず、静かに見守るようにしてる。人間だって季節の変わり目は体調崩しやすいし、猫も同じなんだろうなって。

正直、完璧に体調管理できてるとは思ってない。見落としてることもたくさんあるだろうし、気づいてないサインもあるはず。ただ、毎日一緒にいて、少しずつむぎのことがわかってきた気はする。「今日は機嫌いいな」とか「なんか元気ないな」とか、そういうのが感覚でわかるようになってきた。

結局のところ、猫の体調管理って特別なことじゃなくて、ただ毎日ちゃんと見てあげることなのかもしれない。マニュアル通りにはいかないし、正解もわからないけど。

コメント

タイトルとURLをコピーしました