我が家には3匹の猫がいます。長男のミケ、次男のクロ、末っ子のシロ。それぞれ個性豊かで、特に入浴時間になると、その性格の違いが如実に表れるんです。今日も私の奮闘記が始まります。
まずは比較的大人しいミケから。といっても、お風呂が大好きというわけではありません。ただ、他の2匹に比べると抵抗が少ないだけ。洗面所に入るなり、すでに察知したのか、洗面台の下に隠れようとします。「ミケちゃん、今日はお風呂の日よ」と声をかけながら、そっと抱き上げます。
お湯の温度は38度くらい。人間よりもやや低めに設定するのがコツです。シャンプーは猫用の低刺激のものを使用。泡立てた手のひらでそっと撫でるように洗っていきます。ミケは最初こそ緊張していますが、徐々にリラックスしてきます。特に耳の後ろをマッサージするように洗うと、気持ち良さそうに目を細めることも。
ところが、次男のクロの番になると状況は一変。「にゃーーー!」という悲痛な叫び声とともに、bathroom中を走り回ります。まるで忍者のように器用に壁を伝い、私の腕をすり抜けていきます。シャワーの水しぶきが飛び散り、私の服はびしょ濡れに。でも、これは序章に過ぎません。
やっとクロを捕まえて湯船に入れようとすると、今度は前足で必死に縁をつかみます。「だめよ、きれいにしないと」と説得しながら、少しずつ体を湯船に沈めていきます。クロの目には「裏切り者!」という非難の眼差しが。でも、汚れを落とさないと。特に外遊びが大好きなクロは、毛並みに埃や花粉がたっぷりと付着しているんです。
そして最後は末っ子のシロ。この子が一番の問題児です。洗面所のドアを開けた瞬間から大騒ぎ。「にゃおーーん!」という甲高い声で家中に警告を発します。まるで「非常事態発生!」と叫んでいるかのよう。他の2匹の時以上に大変な戦いが始まります。
シロは体が小さい分、狭いところにも潜り込めてしまいます。洗面台の隙間、タオルの陰、さらには便器の後ろまで。捕まえようとすると、びゅんびゅんと部屋中を駆け回り、時には私の頭上を飛び越えていきます。まるでサーカスの空中ブランコのよう。
ようやくシロを確保できても、お風呂に入れるまでが一苦労。全身の筋肉を使って抵抗し、時には鳴き声で近所迷惑なレベルに。でも、きれいにするためには避けては通れない道。根気強く、優しく洗っていきます。
実は、こんなに大変な入浴タイムですが、終わった後の達成感は格別です。3匹とも真っ白なタオルで優しく包み、ドライヤーで乾かしていきます。不思議なことに、この時ばかりは皆おとなしく、心地よさそうにしています。特にシロは、さっきまでの暴れん坊が嘘のように、甘えた声で喉を鳴らしながらドライヤーの温風を楽しんでいます。
乾かし終わった後の毛並みは、まるでサロンで手入れしてもらったかのようにふわふわ。特に白い部分が際立って美しく見えます。そして何より、清潔になった証拠に、猫たちの表情が晴れやかになります。
入浴後のご褒美タイムも欠かせません。特別なおやつを用意して、3匹それぞれに与えます。すると、さっきまでの騒動が嘘のように、幸せそうな表情で食べる姿に心が和みます。時には「こんなに大変な思いをして、本当に必要なの?」と思うこともありますが、健康で清潔な生活を送ってもらうためには必要不可欠。
そして、この騒がしくも愛おしい入浴タイムは、私たち家族の大切な思い出の一つになっています。確かに大変ですが、この時間があるからこそ、猫たちとの絆も深まるのかもしれません。
入浴後の夜は、いつも以上に穏やかな空気が流れます。3匹とも、きれいになった体を丁寧に毛づくろいし、その後はそれぞれのお気に入りの場所でぐっすり。時には私の膝の上で、時にはソファの上で、幸せそうな寝顔を見せてくれます。
来週もまた、この賑やかな入浴タイムがやってきます。果たして次回は、もう少しスムーズに進められるでしょうか。いや、きっと今回と同じような大騒ぎになるに違いありません。でも、それも含めて、私たちの大切な日常なのです。
最後に、猫の入浴に関して重要なアドバイスを。必ず猫用のシャンプーを使用し、湯温には十分注意を払いましょう。また、耳に水が入らないよう気をつけ、目にシャンプーが入らないよう細心の注意を。そして何より、決して焦らず、優しく丁寧に。それが、猫たちにとっても、飼い主にとっても、最も安全で快適な入浴タイムになるのです。
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