猫と暮らす幸せな食卓 〜我が家の食事風景が変わった日〜

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窓から差し込む柔らかな朝日に、ミーちゃんの毛並みが輝いています。私の隣でくつろぐ彼女の寝息を聞きながら、こうして猫と暮らすようになってから、私の生活がどれほど豊かになったのかを考えています。

特に食事の時間が、まったく違うものになりました。以前の私は、仕事に追われる毎日で、食事さえも急いで済ませることが当たり前でした。コンビニ弁当をパソコンの前で片手に食べる。そんな生活を送っていた私に、大きな変化をもたらしたのは、3年前に出会ったミーちゃんでした。

保護猫カフェで出会った彼女は、人見知りで警戒心が強かったのですが、私の膝の上で眠るようになるまでに、そう時間はかかりませんでした。家に連れて帰った日から、私の生活は徐々に変わり始めました。

最初の変化は食事の時間でした。ミーちゃんは決まった時間に食事をさせないと、執拗にまとわりついてきます。彼女の食事の時間に合わせて、私も規則正しい生活を送るようになりました。朝は7時、夜は19時。この時間が私たちの大切な食事の時間です。

面白いことに、ミーちゃんは私が食事をする時も、必ず隣にいてくれます。テーブルに上がることはありませんが、私の椅子の横に自分の場所を作り、私が食べ終わるまでじっと待っているのです。最初は食べ物が欲しいのかと思いましたが、どうやらそうではないようです。ただ一緒にいたいだけなのです。

この習慣が定着してから、私は自然と家で料理をするようになりました。コンビニ弁当では申し訳ない気持ちになるのです。ミーちゃんが真剣な眼差しで見つめる中、私は丁寧に料理を作り、ゆっくりと味わうようになりました。

休日の朝は特別です。ミーちゃんが私の布団で甘えている間に、私はキッチンで朝食の準備をします。トースターから漂う焼きたてパンの香り、コーヒーの芳醇な香りが部屋中に広がります。目覚めたミーちゃんがキッチンまでやってきて、私の足元でゴロゴロと喉を鳴らす。この瞬間が、私にとって至福の時間です。

料理の腕も上がりました。インターネットでレシピを探しては新しい料理に挑戦する楽しみも覚えました。季節の食材を使った料理を作るようになり、食卓が季節感であふれるようになりました。春には新鮮な山菜を使った天ぷら、夏には冷やし中華、秋には秋刀魚の塩焼き、冬には温かな鍋物。ミーちゃんは私が料理している間、キッチンカウンターの上から興味深そうに見守っています。

友人を招いての食事会も増えました。以前の私なら考えられなかったことです。ミーちゃんは人見知りながらも、私の友人たちにも少しずつ慣れ、今では食事会の立派な参加者の一人です。友人たちも「ミーちゃんがいる食卓は温かい」と言ってくれます。

食事の後片付けも、二人の大切な時間です。私が洗い物をしている間、ミーちゃんは台所の窓辺で外を眺めています。時々振り返って私の様子を確認する仕草が愛おしくて、つい長話をしてしまいます。「今日のごはんおいしかったね」「明日は何作ろうかな」。もちろん、返事が返ってくることはありませんが、ミーちゃんは私の話をしっかりと聞いてくれているように感じます。

そして、食後のくつろぎの時間。ソファでミーちゃんを膝に乗せながら、お茶を飲む贅沢な時間。彼女の温もりを感じながら、一日の出来事を振り返ります。時には本を読んだり、音楽を聴いたり。急かされることのない、穏やかな時間が流れています。

猫と暮らすようになって、食事の時間が単なる栄養補給の時間ではなくなりました。それは大切な人との共有の時間であり、一日の中で最も心が落ち着く瞬間となりました。ミーちゃんは私に、食事を通じて生活を豊かにする方法を教えてくれたのです。

最近では、猫用のおやつ作りにも挑戦しています。獣医さんに相談しながら、安全な材料で手作りのおやつを作るのです。ミーちゃんが美味しそうに食べる姿を見ると、私まで幸せな気持ちになります。

そして何より、一緒に過ごす時間の大切さを教えてくれました。忙しい毎日の中で、立ち止まって大切な存在と向き合う時間。それは何物にも代えがたい宝物です。

今夜も、ミーちゃんと私の食卓には、温かな空気が流れています。窓の外では夕暮れが深まり、部屋の中は穏やかな光に包まれています。テーブルの上には季節の野菜を使った夕食が並び、ミーちゃんはいつもの場所でくつろいでいます。

「いただきます」という私の声に、ミーちゃんが小さく鳴いて応えます。この何気ない日常の幸せを、これからもずっと大切にしていきたいと思います。猫と暮らす幸せは、このような小さな瞬間の積み重ねなのかもしれません。明日もまた、新しい食卓の物語が始まることを、心から楽しみにしています。

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