
猫を飼うって、こんなに神経使うものだとは思わなかった。
最初に気づいたのは、うちのミケ(名前は後悔している)が妙に水を飲む量が増えた時だった。真夏の8月、エアコンをつけていても確かに暑いから、まあそんなものかなと思っていたんだけど、ふと獣医の友人に話したら「それ、すぐ病院行った方がいい」って言われて慌てて連れて行ったことがある。結果的には問題なかったんだけど、それ以来、水入れの減り具合を毎日チェックするようになってしまった。神経質すぎるかもしれないけど…だけど。
食事の話をすると、これがまた厄介で。
猫って本当に気まぐれで、昨日まで喜んで食べてたフードを今日は見向きもしないとか普通にある。最初の頃は「贅沢病かよ」とか思ってたんだけど、実はこれ、体調のサインだったりするらしい。口内炎ができてたり、胃の調子が悪かったり。人間だって体調悪い時は食欲落ちるわけで、猫も同じなんだよね。私が気をつけてるのは、食べる時の姿勢と食べるスピード。いつもよりゆっくり食べてる時とか、首を変な角度にして食べてる時は要注意。あと、吐く回数。猫は毛玉を吐くから多少は普通なんだけど、週に3回以上吐くようなら何か問題がある可能性が高い。フードの種類を変えるタイミングも重要で、いきなり全部変えると下痢するから、1週間くらいかけて少しずつ混ぜていく。この辺の加減が本当に難しくて、私も最初は失敗して、ミケに盛大な下痢をプレゼントしてしまった経験がある。
そういえば前に、猫用のサプリメント「フェリシアプラス」っていうのを試したことがあるんだけど、あれ全然食べてくれなくて結局捨てることになった。5000円もしたのに。
動きの変化って、意外と見落としがちなんだよね。特に高齢猫の場合。うちのミケはまだ4歳だからそこまで心配してないけど、それでも最近ジャンプの高さが微妙に低くなってる気がして、関節のケアを始めた方がいいのかなとか考えてる。猫って痛みを隠す動物だから、明らかに足を引きずるとか、そういう段階になったらもう相当進行してるって獣医に言われた。だから日常の小さな変化に気づけるかどうかが勝負。
朝6時、私が起きる前にミケがベッドの上を歩き回る音で目が覚める。その足音のリズム、着地の重さ、そういうのが毎日ほぼ同じだから、ちょっとでも違うとすぐ分かるようになった。これ、一緒に暮らしてないと絶対に分からない感覚だと思う。
トイレの回数と状態も重要な指標。これは本当に毎日チェックしてる。おしっこの色が濃すぎないか、量は適切か、うんちの硬さはどうか。最初は「こんなことまで観察するのか…」って思ったけど、今ではすっかり習慣になった。特におしっこは、回数が減ったり、トイレに行くのに時間がかかるようになったら泌尿器系のトラブルの可能性がある。オス猫は特に尿路結石になりやすいから、うちはメスだけど油断はできない。
冬の夜、暖房をつけた部屋でミケが丸まって寝てる姿を見ながら、呼吸のリズムを数えたりする。1分間に何回呼吸してるか。安静時の呼吸数が増えてたら心臓や肺に問題があるかもしれない。こんなこと、猫を飼う前は想像もしてなかった。
毛づやも大事なチェックポイント。ブラッシングしながら、毛が以前よりパサついてないか、抜け毛の量は普通か、皮膚に赤みやかさぶたはないか、しこりはないか。触りながら全身をくまなく確認する時間が、実は一番のコミュニケーションになってる気がする。
結局のところ、猫の体調管理って「いつもと違う」に気づけるかどうかなんだよね。そのためには毎日の「いつも」を知っておく必要があって、それがまた愛おしくもあり、ちょっと疲れもする。でも、ミケが元気に走り回って、私の足に体をすりつけてくる瞬間があれば、まあいいかって思えるから不思議なもので。
完璧な飼い主なんていないし、私もきっとこれからも失敗するんだろうけど。


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